サルヴェ・バンドは、
現代では演奏される機会が少なくなったサルヴェ・レジーナなどの教会音楽と
バッハの残したチェンバロ協奏曲を演奏するために
結成されたグループです。
[曲目]
Salve Regina
サルヴェ・レジーナ c-moll (G.B.Pergolesi)
ペルゴレージのサルヴェ・レジーナは、代表作「Stabat Mater」と同じく晩年に作曲されたソプラノと弦楽のための作品。悲嘆の境地から聖母マリアに捧げる祈りの音楽が、緩急を交えて切々と奏でられます。
Cembalo Concerto
BWV1055 A-Dur (J.S.Bach)
チェンバロ協奏曲 第4番
バッハの鍵盤楽器のための全7曲の協奏曲はいずれも別の独奏楽器用の作品を編曲したものです。今回演奏する第4番はオーボエ・ダモーレのための協奏曲が原曲となっています。
Cantata
HWV114 "Filli adorata e cara" (G.F.Händel)
カンタータ 「愛しいフィッリよ」
ヘンデルのカンタータ「愛しいフィッリよ」は、恋人から隔てられ涙に暮れる思いが様々な擬人法を用いて表現され、再び会うことが叶わなくともあなたを愛する心は変わらない、と歌います。
Trietto Terzo
TWV42:d1 d-moll (G.P.Telemann)
演奏模範集より、トリエット 第3番
テレマンのトリエットは1731年出版の演奏模範集「3つのトリエットと3つのスケルツォ」に収められています。テレマン自身が書いた装飾譜例はこの時代の資料としても貴重です。
Suite Burlesque
TWV55:B8 B-Dur (G.P.Telemann)
組曲 「ブルレスク」
同じくテレマンによる組曲のタイトルとなっているBurlesqueは「悪ふざけ」「冗談」の意のイタリア語burlaから発し、有名な作品を風刺したり滑稽に描いたりする文学・戯曲・音楽のジャンル。即興演劇コメディア・デラルテの登場人物名がつけられた曲と舞曲メヌエットが並んだ楽しい作品です。