サルヴェ・バンドは、
現代では演奏される機会が少なくなったサルヴェ・レジーナなどの教会音楽と、バッハの残したチェンバロ協奏曲を演奏するために
結成されたグループです。
2025年9月14日 第4回公演の曲目
Salve Regina
サルヴェ・レジーナ D-Dur (F.A.Vallotti)
音律の名前として知られるヴァロッティは、イタリアの作曲家であり、音楽理論家、そしてカトリックの聖職者でした。彼が作曲した《Salve Regina》は、典礼の場で演奏されたと考えられ、バロックよりも新しい時代の風を感じさせます。時に言葉と乖離し奏でられる自由かつ美しい音楽は、もっと演奏される機会があってよいでしょう。
Cembalo Concerto
BWV1058 g-moll (J.S.Bach)
チェンバロ協奏曲 第7番
彼自身が作曲した《ヴァイオリン協奏曲第1番》を鍵盤楽器用に編曲したものです。原曲の魅力を生かしつつ、鍵盤楽器ならではの華やかな装飾が施されています。終楽章のフーガでは楽曲の豪華さが際立ちます。
Cantata
HWV92 "Clori, mia bella Clori" (G.F.Händel)
カンタータ「クローリ、僕の素敵なクローリよ」
愛するクローリを失った悲しみと切ない恋心を、性格の異なる4つのアリアによって描いた作品です。2本のヴァイオリンを伴い、希望と不安、躍動、涙、そして苦悩と激しさが豊かに表現され、小さなオペラのような魅力を放ちます。
Suite "La Bouffonne"
TWV55:C5 C-Dur (G.P.Telemann)
組曲「ブフォン」
彼が生涯を通じて数多く作曲した組曲のひとつで、恐らく若い頃の作品。この曲の独創性、仏伊のスタイル融合、folk-music形式の味付けは、テレマンの流暢さを物語っています。
★★★
(以下は2024年4月20日第3回公演の動画です。)
Cembalokonzert Nr.4 BWV1055 A-Dur (J.S.Bach) チェンバロ協奏曲第4番
Salve Regina c-moll (G.B.Pergolesi) サルヴェ・レジーナ
Lascia ch'io pianga (G.F.Handel) Opera "Rinaldo" 涙あふるるままに